2020年現在、我が家は夫婦と子(0歳)、アメリカンショートヘア(♂6歳)、スコティッシュホールド(♀4歳)、ラグドール(♂2歳)の3匹と生活をしている。
3匹と生活する経緯や良かったこと、大変だったことを振り返ってみたので、
猫の多頭飼育を考えている人の参考になればと思う。飼育環境は4LDKの一戸建て、ケージは未設置で寝室と客間以外は出入り自由にしている。
2匹目を迎えたとき
初めての猫は妻と出会った時、私がまだ一人暮らしだった時に飼い始めた。かなり勢いで飼い始めたと思う。アメリカンショートヘアーはとても寂しがり屋で、いつも仕事から帰るとドアの前で寂しそうに鳴きながら待っていた。
スーパーに行っただけでベッドの上にウ○コ・おしっこ、キッチンマットの下にウ○コ。と思い返せば寂しい気持ちを粗相で表現されていたに違いない。
これはもう一匹いた方が寂しくないかな。と思ったのがきっかけで、二匹目を迎い入れた。
今から考えれば、完全に人間目線の安易な発想であり、エゴだったのかもしれない。
ちなみにアメリカンショートヘアーは、好奇心旺盛で甘えん坊で絵に書いたような性格だと感じていた。性格の詳細については、下記のサイトを見てください。
猫はどんな生き物?
話は逸れるが、猫とはどんな動物だろうか?
なんとなく知ったつもりになっているが、正しい認識をしているだろうか。
猫の生態
猫は単独で狩りをする動物で、そっと獲物に忍び寄るか、待ち伏せして捕獲すると言われている。全力で獲物を追いかけて、息を切らしているイメージは無いだろう(笑)
そのため群れを作って生活する動物とは異なり、他者に合わせる・協力するといった社会性はそれほど持ち合わせておらず、本来は独立性が高い動物だ。犬と真逆の動物といえる。
猫の今と昔
昨今では猫ブームが到来し猫を室内で飼うということが一般的になっているが、一昔前にそんなに猫を可愛がる文化があっただろうか。少なくとも私の中にそういった印象はない。
実際に猫はネズミを狩るための家畜として人間と生活してきたのが始まりとされている。
イエネコ(家畜化したネコ)の拡散に関する研究の一環として行われたDNA分析から、ネコは人間が家畜化したのではなく、自ら人と暮らす道を選んでいたことが明らかになった。その間、彼らの遺伝子は、野生のヤマネコの遺伝子からほとんど変わることがなく、ささやかな変化のひとつは、かなり最近になってから「ぶち柄」の毛皮が登場したことくらいだった。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/062100235/
このように猫は遺伝子的にはほとんど変化が無く、自ら人間と共生することを選んだといえる。
二匹目はスコティッシュフォールドに
多頭飼育の場合、先住猫との性格が合わないと飼育が難しく、最悪の場合は部屋を別々にする必要もある。そのため、猫の種類、多頭飼育する必要性を十分考える必要がある。
スコティッシュフォールド(♀)にしたのは、ズバリ可愛かったから。
それに加えて性格も穏やかで甘えん坊な猫が多いと言われていたので、一匹目のアメリカンショートヘアーとも相性は悪くないと思ったからだ。
実際の相性
迎え入れた日からしばらくスコはずっとケージの中にいたが、アメショーはずっとケージの前で見守っていた。たまに、「シャーッ」という威嚇をしていたが基本的には落ち着いていたので、特に気にしなかった。きっと新参者を観察していたのだろう。
日に日に存在に慣れてきたようでケージ越しにじゃれ合うようになったので、一週間後に晴れてご対面。
お互いの距離感が掴めていないようだが、二匹とも自分の落ち着く場所を探して部屋をぐるぐる回っていた。
特別に相性が良いわけではないが、悪くはない。お互いの存在が邪魔にならずに、快適な距離間を保っていられるようだ。
4年後…
4年経った今も、二匹で寄り添って寝てる日は数えるくらいしか見たことが無い。たまに、アメショーがスコの毛づくろいしているのを見ると、なんだかんだ可愛がっているのだなと嬉しくなる。お互い干渉しすぎず、ストレスが無いように共生できていると思う。
スコはとても癇癪持ちで撫でていても少しでも気に食わなくなると、「シャーッ!!」という繊細な女の子に育った。誰もいないところで半日寝て、たまに起きては撫でろと言わんばかりに頭を擦り付けてくる。可愛い・・・。
1歳くらいからスコ特有の骨瘤が酷くなっており、満足に走ることができなくなってきた。そのせいなのか、動かない時間が増えているのに、食べる量が減らずに丸々と太っている。健康のためにも、ダイエットさせねば・・・。
3匹目はラグドール
スコを迎えてから二年が経過した頃、ふらっと入ったペットショップにラグドール♂(以下:ラグ)がいた。元々大きい猫を飼ってみたいという気持ちがあったため、とても興味を惹かれた。
一番最初に飼いたいと思ったのは、メインクーンやノルウェージャンだったのだ。
ラグドールは従順で落ち着いている猫が多く、抱っこされるのが大好きとのこと。先住ネコは活発な猫はいないので、落ち着いている猫ならうまくやっていけるだろうと思い迎え入れた。
先住猫との実際の相性
ラグは好奇心旺盛で、アメにもスコにも積極的にじゃれ合っていた。ただ、スコがラグのことが嫌いなようで、近くを通っただけで「シャーッ!!!」。目の前に立ったら「シャーッ!!!」、視界に入っただけでも「シャーッ!!!」。ラグには悪気が無く、ただ一緒に遊んだり、隣に居たいだけなのに・・・・。さすがに可哀想だった。
しかし、ラグは持ち前の好奇心と忍耐力で、全然めげずにスコにじゃれていた。アメとはオス同士の遊びを活発にして、よく深夜の運動会でバタバタと家中を追っかけっ子している。
二年後…
ラグとスコの仲も少しは落ち着いたようで、「シャーッ!!!」の回数も一日に1~2回くらいに落ち着いた。スコの機嫌がいい時は、ソファーで肌をくっつけて寝ていることもある。一生不仲のままかと心配したが、結果的にはそれなりに仲良くやっている。
最後に…
人間にとってのメリット
人間側のメリットとしては、会話が増えた。猫の体調であったり、可愛い仕草、お世話のことなど、今まで以上に猫のことについて話すようになっている。
また、夫婦で喧嘩した時など猫がいるだけで、少しだけ空気が和らぐ。というかいてくれると助かる。
人間にとってのデメリット
猫には暖かくなると換毛期がくるので、抜け毛がすごい。というか一年中毛が抜けるので、毎日こまめに掃除機が必須である。我が家は掃除が甘く、すべての服に猫の毛がついている始末・・・・・。特にラグドールなどの長毛種は細く長い毛であるため、服についていると目立つので注意が必要だ。
出かける前にコロコロ必須な状態である。
まとめ
我が家では別々の種類の猫を3匹と生活しているが、特別に仲が良いというわけでは無いが、お互いがうまく生活できていると思う。一軒家ということが幸いし、それぞれが一人だけの空間でのんびりすることができるし、ご飯の号令をかけるとみんな集まってきて、一緒に食べてとても可愛い。
猫と人間がうまく共生できるように、お互い寄り添って生活できていることが一番幸せだと思う。
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